ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』全訳 via: 山形浩生

世界通貨危機が叫ばれているなか、日本に有効とされる「円の国際化」についての参考記事。

"ずっと日本に住んでいると(外国人から見て)我々自身が「独特なコミュニケーションの取り方」をしていることに気付きません。そもそも「他にもコミュニケーションの取り方がある」という発想自体ない方が多い。私は日本人のグローバル化を阻むマインドセットとして
・分からないことがあったらまず自分で調べてから聞きなさい。
・考えはまとめてから話しなさい。
・自分で出来ることは全て自分でやりなさい。
の3つを今回の講演で挙げました。これらが無意識に我々のDNAに刷り込まれている。そして多くの人がこの「日本人独特のマインドセット」のまま英語を話そうとしている。これこそ「どんなに英語を勉強しても仕事で通用する気がしない」と多くの人を苦しめている真の原因なのではないかと感じています。何しろグローバルはこれとは全く正反対のマインドセットで動いています。
・分からないことがあったらタイミング、頻度関係なくその場で止めて聞く。
・考えは相手を抱き込みながら一緒になって考え、まとめていく。
・自分でなくても出来ることは他の人に任せて、自分の得意なことで貢献する。"
"企業は高コストの日本を脱出することで、収益性を高めることが出来、国際競争を勝ち抜き、より高い収益を実現し、発展を続けることが出来ます。多くの下請け企業もこれについて海外に出て行きます。  国際間を原則自由に動ける企業には、そうしたサバイバルと発展のための行動が可能ですが、一方、経済(国民経済)というのは、GDPのD(domestic)が示すように、まさに地域限定です。
 生産の担い手は企業ですから、企業が海外に移転すれば、国内経済は空洞化です。  円高が進行すればするほど、企業の業績と、経済の実績は乖離する可能性が大きくなります。多国籍化した企業が収益性を高める一方、国内経済は停滞し雇用は増えず、所得も増えないといった傾向が出るでしょう。  経済と経営の関係は、ますます、以前のように一筋縄ではいかなくなりそうですね。"